このクーポンコードの有効期間は(米国時間の)2004年 11 月 1 日まで
取り急ぎお知らせします。
Take Control 電子ブックの一周年 (半額セール中!)
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私たちの最初の Take Control 電子ブックとして Joe Kissell 著の“Take
Control of Upgrading to Panther”を出版してから、もう一年が過ぎた。
ここで、一周年を記念して二つのことをしておきたい。一つは、一週間限り
の50% 割引セールをお知らせすること、もう一つは電子ブック出版という
新しい世界に勇ましくも分け入った私たちが、この一年間に何を学んだか
について、お話ししたいということだ。まず、今回の半額セールについては、
電子ブックの注文の際にクーポンコード CPN41024TC1 を入力(下記の後の方
のリンクを使えば自動的にクーポンコードが入力される)して頂ければ、
注文金額の合計が(一冊の注文であろうと、全部の本を一気に注文しようと)
半額になる。どうぞ、このクーポンコードをお友達や同僚の方々、森の動物
たちにも教えてあげて頂きたい。ただし、このクーポンコードの有効期間は
(米国時間の)2004年 11 月 1 日までと限らせて頂く。
(日本語)
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好評既刊● Panther のカスタマイズ Matt Neuburg 著
好評既刊● Panther へのアップグレード Joe Kissell 著
Take Control 日本語版ページ
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TidBITS#752/25-Oct-04
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Take Control 電子ブックが一周年を迎えた。そこで私たちはこれを祝って
50% 割引セールをするとともに、この一年目に何が成し遂げられたのかをま
とめてみた。Adam のもう一つの記事では、あなたのパーソナル XNS ネーム
をどうやって再生させ使い始めることができるのかを説明する。(XNS のこ
とを覚えておられるだろうか? そう、復活だ!)新たに“i-name”という
名前で生まれ変わったのだ。Apple からリリースのニュースとしては、一新
されたiBook シリーズ、シングルプロセッサの Power Mac G5、それに大き
くなったXserve RAID と、Apple Remote Desktop 2.1 がある。その他の記
事では、Adam が愚かな弁護士たちを叱りつけ、悪意ある Opener シェルス
クリプトの実情が明かされ、今週の DealBITS 抽選で Marketcircle の
DayLite が当たる。
記事:
MailBITS/25-Oct-04
DealBITS 抽選: Marketcircle の DayLite
Take Control 電子ブックの一周年 (半額セール中!)
Apple が iBook、Power Mac G5、Xserve RAID をリフレッシュ
Apple Remote Desktop 2.1がリリース
アリスのレストランで Rolex スパムを
石の上にも三年: XNS の復活
TidBITS Talk/25-Oct-04 のホットな話題
(日本語)
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MailBITS/25-Oct-04
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**Openerの存在がパスワード管理を促す** -- この数日間にわたって、
“Opener” として知られる悪質なシェルスクリプトのニュースが MacInTouch
に現われている。そして、いくつかの団体が誤って、これをウィルスとしてレ
ポートした。それはウィルスではな い。率直にいうなら、それほど心配する
ほどのことでもない。Opener は、もしもあなたの Mac にインストールし起動
されると、ファイル共有とリモートログインの開始、フィアウォールの解除、
パスワードの抽出、管理者権限を持ったユーザーの作成、password sniffer
(パスワード盗聴ツール)のインストールといったことを行うシェルスクリプ
トだ。これは大変悪いことのように聞こえる。しかし、Opener がこれらのこ
とが行えるためには、管理者のパスワードを持っているか、または Mac に物
理的にアクセスできるような誰かが、このスクリプトをインストールして走ら
せることができる必要がある。さらに言うなら、もし誰かがあなたの管理者パ
スワードを知っていたり、あなたの Mac に物理的にアクセスできるような状
態なら、Opener は他の多くの脅威の中のほんの一つに過ぎないだろう。
というわけで確かにこの Opener は不愉快なものには違いないが、Mac を安全
に保つという観点からはこれが特に実際上の影響を与えるようなものではな
い。ただ、Apple のセキュリティ・アップデートは、リリースされ次第必ずイ
ンストールしておこう。そうすることで、クラッカーが必要とするルートアク
セスへの穴を塞ぐことができるだろう。また、管理者用パスワードは簡単に類
推できないものにしておくべきだ。それから最も重要なのは、管理者用パス
ワードをみだりに入力しないことだ。管理者用パスワードを入れるのは、入力
を求められたときに、なぜそれを求められるのかがはっきりと分かっていて、
そのリクエストが信頼できる場合だけにすることだ(もしも Opener を運ぶト
ロイの木馬があったとしたら怖ろしく危険だろう)。個人的な意見だが、管理
者パスワードの入力を余りに頻繁に求められるために、誰が何のために入力を
求めてくるのか良く考えないまま、反射的に入力してしまうという仕様は、
Apple のセキュリティ上の最も大きな失策だと思う。[ACE](笠原)
DealBITS 抽選: Marketcircle の DayLite
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文: Adam C. Engst
訳: Mark Nagata
私の見聞きした範囲では、顧客向けの小規模ビジネスならどんなものでも、当
初はカレンダーやコンタクト情報の管理については標準的なツールに依存して
スタートし、売り上げや新規顧客の開拓、その他あらゆる種類のビジネス上の
関係についてのポリシーを、それに基づいてうち立てて行くものだ。そして、
まず例外なく、そのようなアプローチはいずれ自己崩壊の道を辿る。それも最
悪のタイミングで問題が起こるものだ。そのような時、いくつかの会社はカス
タム解決法を作成する道(ただしそういう道もいずれ行き詰まることが多い)
を選択し、またいくつかの会社はいわゆる顧客関係管理システム (customer
relationship management, CRM) と呼ばれるパッケージに目を向ける。
Marketcircle の DayLite も、そうした顧客関係管理システムの一つだ。
エレガントな Aqua インターフェイスを用いつつ、DayLite は高度に柔軟性を
持ちながら相互にリンクされたコンタクト・データベースを提供する。このデー
タベースは社内のすべての人と共有することもできるし、また適切な人々の間
だけで共有することもできる。コンタクト情報には役割と関係を記入するフィー
ルドがあり、個々のコンタクトにメモや URL、あるいは参照ファイルなどを付
随させることもできる。それでも不満だとおっしゃるならば、追加のカスタム
フィールドを定義することさえ可能だ。カレンダーのイベントはコンタクトや
プロジェクトにリンクが付けられ、いくつかのタスクや面会予約をグループに
まとめてリンクを見やすくすることもできる。作業活動に時間当たりの料金を
付随させたり、任意の DayLite オブジェクトにタスク・タイマーを持たせて
経過時間と相応する料金とを計算させたりすることもできる。DayLite のチャ
ンス追跡機能を利用すれば、組織をめぐるいろいろな手掛かりを皆で共有した
り、どの同僚が現在どの問題に取り組んでいるかを特定したり、それぞれの進
行状況を図式化したり、収益予想を出したりできる。DayLite はフル機能のク
ライアント・サーバ・システムであって、インターネットからのアクセス(遠
隔通勤の社員にも好適)も VPN 経由のアクセスもできる。サーバは Mac OS X
10.2 かそれ以降の走る Mac ならばどんなものででも動作し、編集中のレコー
ドはロックされていてコンフリクトが起こる心配もない。コンタクトやイベン
トを Palm OS ハンドヘルド機と同期させられるし、外出中にラップトップ機
を持って仕事をする社員はオフライン用のデータを持ち歩いて帰社する度に変
更を同期させることができる。まさに機能完備のパッケージで、Mac OS X の
みで使える。
今週の DealBITS 抽選では、シングルユーザ用の DayLite 1.7 を4本、賞品
にする。それぞれ定価 $149 相当の製品だ。(顧客との電子メール連絡用に、
Freshly Squeezed Software 製の $59 相当の MailDrop 1.3 もそれぞれ付属
している。)当選から漏れた応募者は、もれなく DayLite の割引が受けられ
る。だから、DayLite が使えそうと思われる方は、ぜひ奮って下記リンクの
DealBITS ページで応募して頂きたい。(すぐに試してみたいと思われる方の
ために 30 日間有効の無料のデモ版も用意されている。)寄せられた情報のす
べては TidBITS の包括的プライバシー規約の下で扱われる。最後に一言:ご
自分のスパムフィルターに注意されたい。当選したかどうかをお知らせする私
のアドレスからのメールを、あなたに受け取って頂くのだから。
(日本語)
"TidBITS プライバシー規約"
[訳注: 応募期間は 11:59 PM, 31-Oct-2004 Pacific Standard Time まで、
つまり日本時間で 11 月 1 日(月曜日)の午後 4 時頃までとなっています。]
Take Control 電子ブックの一周年 (半額セール中!)
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文: Adam C. Engst
訳: Mark Nagata
私たちの Take Control 電子ブックの第一巻として Joe Kissell 著の“Take
Control of Upgrading to Panther”を出版してから、もう一年が過ぎた。こ
こで、一周年を記念して二つのことをしておきたい。一つは、一週間限りの
50% 割引セールをお知らせすること、もう一つは電子ブック出版という新しい
世界に勇ましくも分け入った私たちがこの一年間に何を学んだかについて、お
話ししたいということだ。まず、今回の半額セールについては、Take Control
電子ブックの注文の際にクーポンコード CPN41024TC1 を入力(下記の後の方
のリンクを使えば自動的にクーポンコードが入力される)して頂ければ、注文
金額の合計が(一冊の注文であろうと、全部の本を一気に注文しようと)半額
になる。どうぞ、このクーポンコードをお友達や同僚の方々、森の動物たちに
も教えてあげて頂きたい。ただし、このクーポンコードの有効期間は(米国時
間の)2004 年 11 月 1 日までと限らせて頂く。
(日本語)
"Take Control Ebooks: あなたの知りたいことがすぐわかる"
この Take Control シリーズを始めるにあたって、私たちはコンピュータを使
うことに関する本を書くための新しいモデルを創り出そうと願っていた。従来
のシステムにはあまりにも非能率なところがありすぎるように思えたからだ。
例えば、読者たちはとても長い時間待たなければ重要な情報を目にすることも
できなかったし、著者たちはほんの少額のお金のためにとても長い時間働いて、
分厚すぎる本の中に情報を詰め込まなければならなかった。それでいて、本の
内容はすぐに時代遅れになってしまうのだった。これまで長年にわたって物を
書き、編集し、顧客サポートをし、ウェブのデザインもし、その他いろいろの
ものを見聞きしてきた Tonya と私の経験を一つに寄せ集め、さらにその上に
素晴しいライターたちやエディターたちの面々の力も合わせることで、私たち
は、本物の人たちの手による本物の読者たちのための本物の出版物が、本当に
うまく行くものだ、そしてそれはやっていて楽しい上に、誰にとっても最小限
の費用で済むものになるのだ、ということを実証してみせたいと思った。これ
までのところ、私たちははかなりの程度成功を収めていると言ってよいだろう。
ただ、私たちのビジョンはまだ完全に達成できたわけではない。そこで、ここ
で私たちがこれまでしてきたことを報告させて頂き、この先はどのようになる
べきかを展望してみたいと思う。
**奥様、数字が大切です** -- 私たちは Take Control に大きな期待をかけてい
た。なぜなら、どうやって電子ブックを作って売っていくのかに関して私たち
が立てた予想は、すべて妥当なものに思えたからだ。けれども現実に起こった
結果は、何と私たちの期待すらも遥かに超えるものだった。2003 年 10 月 24
日以来、私たちは 12 冊の英語版の電子ブックを出版し、それを日本語、ドイ
ツ語、オランダ語のいずれかに翻訳したものも 5 冊出版された。これら合わ
せて 17 冊の電子ブックに対して、私たちは合計 20 冊の無料アップデート版
をリリースした。その中にはほんの数個のミスタイプを修正しただけのものか
ら、ページ数が 63 ページも増えた増補版まであった。これらの電子ブックの
売上は、合計でほぼ 24,000 冊近くにものぼる。最も売れたのは“Take Control
of Upgrading to Panther”で、ほぼ 6,500 冊を記録した。また、今週時点で
私たちはこれら電子ブックの印刷書籍版を 3 冊、Peachpit Press から出版し
ている。フルカラー印刷の“Take Control of Apple Mail”と“Take Control
of Your AirPort Network”が、先発の“Take Control of Panther”に続いて
書店の棚に並ぶことになったのだ。
高度に読みやすいテンプレートを Word でデザインしてくれた Tonya の努力
のおかげで、私たちの本は当初からのルック&フィールを基本的に保ち続ける
ことができたのだが、従来の書籍の世界で私たちが慣れ親しんできたものに比
べて、電子メディアというものがどう違うのかが見えてくるに従い、私たちは
数え切れない程の細かい変更を施してきた。また、このプロジェクトを支える
構造についてもいくつも変更を加えた。中でも最も重要だったのは販売プロセ
スに eSellerate を利用するようにしたことだ。もちろん完璧を達成すること
は不可能だが、eSellerate は非常に私たちにとって好都合だった。当初のよ
うに私たちが自前の小売用アカウントを管理していた時の膨大な手間を考えれ
ば、はるかに優れた解決法だったと言えるだろう。自分でオンライン販売をやっ
てみようと考えておられる方にもぜひお勧めしたい。(記録のために述べてお
くと、私たちがもともと使っていたウェブストアの Kagi でもうまく行ってい
たのだが、私たちが切り替えた主な原因は自前の小売用アカウントを持った場
合の関税に関する手間だった。)その他にも私たちがしてきた変更の多くは、
多機能で隅々までプログラミングのできる Web Crossing の特徴を利用したも
ので、私は Web Crossing の中に多数のシステムを作り上げて、アップデート
版の出版の際にも、新刊書を皆さんにお知らせする際にも、印刷版の本を購入
して下さった方々に無料で電子ブック版を差し上げる際にも、膨大な事務的作
業をせずに済むようにしてきた。
**2005 年を目指して** -- 基礎を整えることに汗を流し、一冊一冊をリリース
するごとにアドレナリンを高ぶらせてきた一年が過ぎた。そろそろ私たちは、
次の一年に何を目指して行くのかについて考えてみるべき時に来ているのだろ
う。これまではすべての売り上げが私たち自身のサイトを経由したものだった
ので、他の小売業者と提携してもっと多くの人たちに私たちの本を知ってもら
うことができないかと考えている。印刷書籍版の出版のために Peachpit Press
と協力したことも、一つにはそのための大きな第一歩だった。電子ブックの販
売についても、私たちは今いろいろな会社と交渉している段階にある。(言う
までもないだろうが、もしもあなたがこの再販に興味がおありならば、どうぞ
私にご連絡頂きたい。)
すぐにでも利用できる易しい再販の方法はある。eSellerate の affiliate プ
ログラムだ。これは私たちの電子ブックのみに限らず、eSellerate を使って
いるどんな会社の製品についても売ることができるようになる。eSellerate
のプログラムは私が他で使ったことのあるものに比べて少しややこしくて、覚
えておくべき重要なことが二つある。まず第一に、affiliate ウェブサイトで
製品を売るためにはまずサインアップをしなければならない。勝手に自分でカ
スタム URL を作るだけではいけないのだ。第二に、サインアップの際には私
たちの電子ブックを全部売るのだとしておく方が良い。なぜなら、このプログ
ラムで 10% の affiliate 配当を受け取れるのは、あらかじめアカウントに登
録しておいた製品の売り上げについてだけなのだ。他のどんな affiliate プ
ログラムでも同様だが、うまく行くためには多数の製品を取り揃えて、それを
多数の利用者の目に触れさせる方法を工夫することが必須となる。興味がおあ
りならば、どうぞこちらでサインアップを:
もう一つ、注目してみたい分野がある。それは電子ブックを作り上げるための
背景となるものだ。昨年一年間にわたって、私たちはどうすれば良い PDF を
作れるのかについてたくさんのことを学んだ。もちろんそれらはどれも最先端
科学というわけではないが、良く出来た PDF があまりにも少ないという事実
について私は以前のように驚かなくなった。その根本たる現実は、PDF を制作
して処理するための良いツールが非常に不足しているということだ。Mac OS X
では特にこのことが言える。(PDF Sages と Apago から出ている PDF Enhancer
はその点例外的に良いツールだし、SmileOnMyMac の PDFpen もその仲間に入
れてよいだろう。)良いツールが無ければ、わざわざエネルギーを費やして良
い PDF を作るために必要な方法を開発してみようとする人がほとんど出てこ
ないのも無理からぬことだろう。実際にそういう方法を開発した人がいても、
往々にしてその知識は特定の目的だけに特化したもので、一般的には適用でき
ないものであることが多い。私は、PDF について書いた本をたくさん読んでみ
たが、ほとんど例外なしに、それらの内容は単に Acrobat Professional のイ
ンターフェイス(これが使いづらいことが多い)を見れば明らかなことを解説
しているだけだった。実際に作業をする際には、必ず何らかのレベルの手作業
を入れることが必要になるもので、私たちとしては PDF 作成におけるこうし
た面倒な点を詳しく分析して、その面倒さをできるだけ回避できるようにした
いと願っている。
PDF 関係の作業とは別に、その本そのものを開発して、著作し、編集し、出版
する、という各段階についても、私たちは一定の作業プロセスを定式化してき
た。私たちの次の目標は、このような作業プロセスをいかにしてパッケージ化
して他の人に習得させ、最重要な「技」ができるだけ私たちの頭脳の中だけに
留まることなく、他の著者たちにもできるだけ自分の力でコンセプトの段階か
ら電子ブックの完成へと素早く楽に進むことが可能になるようにできないか、
ということだ。Take Control 本を書いてみたいとおっしゃる著者たちからの
連絡は非常にたくさん頂いたが、私たちは実際既存の著者たちと出版予定とで
手一杯で、とてもこれ以上を受け入れる余裕は無かった。このような著者の皆
さんともこれからはまた連絡を再開して、読者の皆さんにもっと広範囲の、さ
まざまの話題に関する専門家の助言をお届けできるようにしたいと願っている。
次の一年間では、出版タイトルの数を二倍くらいにできれば素晴しいだろう。
最後に、さまざまの Macintosh ニュースサイトで個々の本を紹介して下さる
のは本当に有難いし、Wired News で Take Control についてのメジャーな記
事が紹介された(後日 Slashdot でこれが取り上げられた)のも嬉しかったが、
やはり私たちの読者層は基本的に TidBITS 読者層に限られたものだった。(こ
れはそれほど不自然なことではない。平均的な TidBITS 読者といえば関心度
も高く、高度に洞察力のある人たちなのだから。)けれども Apple は毎四半
期ごとにおよそ 750,000 台ずつの Mac を出荷し続けており、私の聞いたとこ
ろでは Apple Store での売り上げの 50% 近くは初めて Mac を使うという人々
へのものなので、よく考えれば世の中にはもっともっと多くの人たちがいて、
手が届きさえすれば私たちにもそういう人たちのお手伝いができるのだ。核心
となるべきなのはあくまでも私たちの TidBITS 読者の皆さんだが、その外部
の読者層にも効果的に市場を開拓するにはどうすれば良いか、これが来年もう
一つの私たちの目標となる。ありきたりのものでないアイデアを、どうぞ皆さ
んからお寄せ頂きたい。Take Control とは、一味違ったやり方で、物事を進
めていくためのものなのだから。
さて、この記事の締めくくりに、私たちの電子ブックを購入して下さった皆さ
んお一人お一人に、感謝の言葉を捧げたい。皆さんの応援と、親切な言葉とが、
毎夜毎夜夜更かしをして働き続ける私たちを支えて下さったのだ。それから
Tonya と私の二人から、著者たち、編集者たち、そして翻訳チームの皆様方に、
この最初の一年を成功に導いて下さったことに対して心からの感謝を申し上げ
たい。特に Joe Kissell、Matt Neuburg、Kirk McElhearn、Glenn Fleishman、
Tom Negrino、Jeff Tolbert、そして Caroline Rose には大きな尽力を頂いた。
私たちがこの仕事の楽しさを保ち続け、人々がコンピュータをコントロールす
る力を回復できるようにとお手伝いする、その目標を常に忘れずにいるならば、
すべての人にとっての、より良い世界が開けてくるのではないだろうか。
Apple が iBook、Power Mac G5、Xserve RAID をリフレッシュ
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文: TidBITS Staff
訳: 笠原正純
新しい iBook はいつも次のような質問を投げかけてきた。「PowerBook と
iBookのどちらを買うべきか?」と。PowerBook ラインは、教育用や一般消費
者向けのiBookに比べて、多くの拡張スロットとオプションを備えたプロ用機
材であり続けてきた。しかし、iBook はスピードや基本機能で大きく遅れを
取ってきたわけではない。それは、最速のプロセッサーやPCカードスロット
のような機能を必要としない人々に訴求してきた。先週、Apple は最新の
iBook の仕様が現在の PowerBook ラインナップに近づくように見直した。そ
して、Mac のラップトップ機を買おうと思っている人が上の質問を考えなけれ
ばならなくなった。
同時に、Apple はPowerMac G5 シリーズにシングルプロセッサー仕様を再登場
させ、Xserve RAID の最上位仕様の容量を拡大した。
**新 iBook G4** -- 新しい iBook はシステム仕様のバラエティが大きく増え
た。しかし、最も重要なのは AirPort Extreme(日本ではAirMac Extreme)
カードが全てのモデルに装備されたことだ。以前は、AirPort 対応のカードを
追加するには80ドルの追加投資が必要だった。それだけでなく、全てのモデル
でオプションの内蔵 BlueTooth モジュールを50ドルで付け加えることができ
るようになった。
エントリー・レベルの12インチは1,000ドルで、前のローエンド仕様に比べて
100ドル値下げされた。そのモデルは、1.2GHz PowerPC G4 プロセッサー、
256MBのメモリ、30GBのHDDだ。14インチモデルは二つあり、1,300ドルと1,500
ドルだ。1.33GHz PowerPC G4 プロセッサーに256MBのメモリ、60GBのHDDが共
通仕様で、高価格モデルはスーパードライブ(DVD-R/CD-RW)を搭載している。
他のモデルはコンボドライブ(DVD/CD-RW)だ。これらのモデルには、iLife '04
がプリインストールされている。
(日本語) "アップル - iBook G4"
**シングルプロセッサーPower Mac G5** -- Appleは、「エントリーレベルの
PowerMac G5 が 2,000ドルという価格設定では市場が制限されてしまう」とい
う言葉を聞いてきたに違いない。Apple は1.8GHzシングルプロセッサーの
Power Mac G5 を1,500ドルでラインナップに加えた。このマシンとデュアル
1.8GHz モデル一番の違いは、(言うまでもなく、二つ目のプロセッサーがな
いことを除いてだが)デュアルモデルが900Mhzのフロントサイドバスであるの
に対して、600Mhz フロントサイドバスであることだ。このことは、プロセッ
サーが一つしかないことを考慮すれば、パフォーマンスに大きな影響はない。
(日本語) "アップル - Power Mac G5>
**より大容量の Xserve RAID** -- あなたがあと数兆枚ほど写真を保存したく
なった場合に備えて、Apple は Xserve RAID のストレージユニットの上限を
3.5テラバイト((テラバイトは 1,024 GB、つまり約 1 兆バイト)から5.6テ
ラバイトへと増大させた。この巨大な仕様を実現するにはは13,000ドルかか
る。
(日本語) "アップル - Xserve RAID"
Apple Remote Desktop 2.1がリリース
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文: Adam C. Engst
訳: 貞広正則
Apple は、最近数多くの新機能と機能強化(TidBITS-746 の Passing the
Remote to Apple Remote Desktop 2.0を参照)が計られている Apple Remote
Desktop 2.1 をリリースした。フルスクリーンモードでリモートにあるコン
ピュータをコントロールしたり、監視したりすることが可能になり、さらに複
数のモニターが接続されているコンピュータの、両方のスクリーンをコント
ロールし、監視することが可能になっている。このような状況では、両方のス
クリーンは一つのウィンドウで表示されるが、全デスクトップ画面にアクセス
するには Fit Screen in Window オプションのチェックを外し、スクロールす
ることが要求されるかもしれない。コントロールモードにおいては、Remote
Desktop はリモートにある Mac に対して、スクロールホイールや右クリック
動作を送ることができるようになっているため、通常の作業手順を変更する必
要性が少なくなっている。Apple によれば、他社製の VNC ビューアや VNC
サーバへのサポートも改善されているそうだが、私は以前問題を抱えていた
様々なアプリケーションをまだ試してはいない。
(日本語)
アリスのレストランで Rolex スパムを
-----------------------------------
文: Adam C. Engst
訳: 亀岡孝仁
覚えておられる方もいると思うが、TidBITS Talk を Web Crossing に移した
最初の数日の間に、私が侵入可能な手立て全てを閉ざしてしまう方法を考えつ
く前に、二つ程のスパムがメールリストに入り込んでしまった。この過ちに加
えて SpamCop の購読者の中に我々をスパマーとして報告する人が出てくると
言う過ちとが重なり、二日間ほどの間我々は SpamCop のブラックリストに加
えられてしまった。これは控えめに言っても、嫌になるそして困ったことで
あったが、少なくとも弁護士が絡んでくることはなかった。
特にこの数週間の間、Postini が私の代わりに毎日退けてくれるスパムの中身
がかなり変化しているのに気づいた。嫌らしい類のものはかなり姿を消し、代
わりにどう言うわけか、Rolex 時計の多分偽造品と思われるものの宣伝をする
スパムが取って代わってきた。大体スパマーが高価な腕時計を膨大な数のメー
ルユーザーに対して売りつけようとしていること自体かなり変であると言え
る。私の知る限り Rolex を欲しいという人の殆どは自分の好きなきちんと動
く腕時計をすでに持っているし、まともな人ならば、その生涯にいくつ腕時計
を買うというのであろうか?ところで、Arlo Guthrie の 18分の曲 “アリスの
レストラン” の一節を借りて言うならば、私の言いたいのは腕時計の話などで
はないのである。
ご明察のように、この数日の間に他のメーリングリストも TidBITS Talk と同
じ様に同じ様な問題に遭遇することとなった。そしてこの偽 Rolex のスパム
メッセージの一通が FreeS/WAN リスト (FreeS/WAN は Linux のためのセキュ
アトンネリング IPSec 技術の一つの実現方法である) にまで到達した。
FreeS/WAN リストに上がった次のメッセージもまたスパムである;私が思う
に、彼らが何かを再構成しようとしていた時ほんの短い時間ではあったがこの
リストを正当にロックするのに失敗してしまったのではないだろうか。皆さん
はきっと、このリスト上の人達は憤慨して、それぞれにこのスパマーに対して
悪態をついたところで、この見苦しい顛末も一件落着になったとお思いであろ
う。しかし、残念ながらそれでは収まらなかったのである。
FreeS/WAN リストは Web 上でアーカイブされているので、Rolex Watch
U.S.A., Inc. (覚えてますか Rolex? これは Rolex についての記事です。)
は、Rolex 腕時計の偽者探しの最中にこの投稿を発見することとなった。年齢
13歳以上の人なら (そしてその年齢より下の結構多くの人にも) 誰にでも明ら
かな様に、FreeS/WAN アーカイブに現れるスパムは、FreeS/WAN リストに起こ
りうるものであっても、FreeS/WAN リストが意図的に伝達しようとするもので
はないのである。これは事故であり、しかも残念な類のものである。しかしな
がらどうも、Rolex に雇われている高給取りの弁護士たちにはこれがわからな
いらしくて、停止を求める書簡を (疑いもなく27枚の光沢のある 8x10 の写真
を同封、しかも裏には丸印と矢印と説明書き付きのやつで) John Gilmore に
対して送りつけ、freeswan.org ドメインの登録者として $1,000,000 を超え
ない範囲で損害賠償の責任が問われる可能性があると通告してきたのである。
その問うている責任とは、Rol ex の商標侵害、贋作の販売促進、そして
Rolex の知的財産権を弱める内容のものを掲載したことに対してである。これ
は無礼に重ねて傷を負わせるようなものである!最初にスパムがあなたの運営
しているリストに入り込んで来た、そして次にそのお陰で弁護士から脅される
のである。
FreeS/WAN リストアーカイブを載せているサイトは今時点でダウンしているの
で、John Gilmore が問題のスパムをリストアーカイブから削除したかどうか
は定かでないが、前掲した Web Archive からのリンクには残っているので、
形は変わっても何らかの形でこのメッセージは永久に生き続けるし FreeS/WAN
との関わりも消えないのである。勿論、これは馬鹿げたことだ。当のスパマー
を除いたすべての人は、このメッセージが存在しているだけでも嫌なのだし、
ましてや永久にアーカイブされるなんてもってのほかだと思っているのだか
ら。しかしこれがインターネットのやり方そのものなのである。今更スパム魔
人をボトルに詰め戻すことは出来ないのである。
それなのに、ここにあほな弁護士がしゃしゃり出てきて全く無実で無関係な
人々に停止を求める書簡を送りつけ、多分その一方では Rolex に時間単位で
の請求をしそしてこの過程を通して Rolex には膨大な善意の損失を被らせて
いる。更に事態を馬鹿馬鹿しくしているのは、メーリングリストアーカイブの
運用者がスパマーの投稿を許したかどで法的損害責任に問われる可能性は殆ど
ないのである;詳細については Chilling Effects の FAQ 質問事項を参照。
最後に、Rolex に、そしてとりわけその法律事務所であるGibney, Anthony &
Flaherty, LLP に対して私はこう言いたい。
“餓鬼共よ、俺たちはてめえ達みたいな類は好きじゃねえ、だからてめえの停
止命令の手紙は Web Archive の方に回すことにするぜ。そして友よ、イン
ターネットのどこかにいる友よ、どこかのデータベースに鎮座まします友よ、
この停止命令の手紙の黒白の判断をしてくれ。この記事を今君に書いている唯
一つの理由は、同じ様な状況にいる誰かを知っているかもしれないからだ、或
いは君自身が同じ様な状況に置かれているかも知れないからだ、もし君がそん
な状況にいるならば君が出来ることが唯一つある、それは最も身近なブロッグ
に書き込みをすることだ、ただ真っ正直に書くのだ、'弁護士さんよ、ただ意
味のない力ずくだけで欲しいものが手に入るほど世の中甘くねえぜ。' いいか
い、もし一人が、たった一人がこれをやれば、彼らはこれはきっとキチガイに
違いねえと思い聞く耳は持たねえだろう。そしてもし二人が、二人の人がやれ
ば、トラックバック付きで、彼らはこいつらはきっとオカマに違いねえと思い
どちらの言うことも聞かねえだろう。そして三人の人がやれば、三人だぜ、想
像できるかい、三人の人がそれぞれのブロッグに同じ様な状況について書き込
むんだぜ?彼らはこれは一つの集団だと思うかもしれめえ。そして考えてもみ
な、一日に50人が、そう一日に50人と言ったのさ、力ずくの法律戦術について
書き込みをすることを想像できるかえ? そして友よ、彼らはこれは一つの社
会運動だと思うかもしれめえ。そしてこれはまさにその通りなのさ、ローレッ
クススパム虐殺反対運動、そして君が参加するためにやらねばならねえこと
は、次に意味のない停止命令の手紙がネット上で回ってきたら君のブロッグに
書き込みをするのだ。”
Arlo よ、もし君がこれを読んでいるなら、君の歌詞を台無しにしてしまった
ことにお詫びを申し上げる。そしてそれ以外の人に、もしこれまでに “アリス
のレストラン” を聞いたことのないようなしょぼくれた人生を送ってきたなら
ば、すぐにこのアルバムを買いに行くべきである (残念ながら iTunes Music
Store にはまだ入っていない)。更にもう一言、この様な停止命令書簡は殊更
新しいことではないのは十分承知している;ただたまたま TidBITS Talk での
出来事とこの Rolex スパムが私の Postini 隔離所を一杯にしていくのとでカ
チンと来たのである。
石の上にも三年: XNS の復活
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文: Adam C. Engst
訳: 羽鳥公士郎
XNS を覚えているだろうか。これは、インターネット上でのデータ交換を単純
にかつ安全にするためのプラットフォームで、ちょうど4年前に立ち上げるの
を私も手伝った。そのときは、私は非営利の NGO である XNSORG の会長とし
て働いていた。XNSORG は、XNS の開発者でシアトルを拠点とする OneName
Corporation とともに、XNS の管理とプロモーションをしていた。たくさんの
人々が多くの時間をかけて信じられないほどの努力をしたにもかかわらず、
XNS の星回りは悪く、成功できなかった。それ以来、無料で登録された
40,000 の XNS 名は使われることがなかった。
(日本語)
"XNS と XNSORG がデビュー"
XNS の最初の基礎を築いた Drummond Reed と何人かの重要な支持者が根気強
くがんばったおかげで、XNS は復活した。ただし、新しい顔と名前がたくさん
加わっている(私は 2004 年 5 月に XNSORG を退いた)。XNS 自体は、2つ
の部分に分割された。XRI(eXtensible Resource Identifier)と XDI(XRI
Data Interchange)である。XNSORG はよりふさわしい名前、XDI.ORG に改名
した。OneName は、ドットコムバブル崩壊を生き抜く過程で、何度かの再編成
を経て、今は Cordance Corporation となっている。
個人の XNS 名を登録した 40,000 人の立場からいえば、もっとも重要なこと
は、無料で XNS 名(これからは「i-name」と呼ばれる)を再申請でき、新し
くなった個人情報保護機能つきの個人連絡ページの恩恵を受けることができる
ということである。このページでは、i-name を使って連絡を取り合うことが
できるので、電子メールアドレスをスパマーに密漁されることがない。
Cordance は XNS 名の登録者すべてに、このことについての電子メールを
送っているが、スパムフィルターに引っかかったりアドレスが古かったりし
て、非常に多くの電子メールが届かないことが予想される。それなので、もし
あなたに直接連絡がなかったとしても、許してほしい。その代わりに、この記
事をあなたに対するお知らせだと考えてほしい。また、もしあなたの知り合い
に XNS 名を登録していた人がいたら、それを再申請して再び使い始めること
ができるということを知らせてほしい。XNS 名の再申請をするには、i-name
の最初の「i-broker」となった身元保証サービス会社 2idi の下記ページを訪
れてほしい。2番目のリンクでは、XNS 名を i-name に変換することにまつわ
る法律的な詳細を読むことができる。
(もしもあなたが XNS 名の再申請を希望しないなら、Cordance からのメール
を無視すればよい。XNS に登録されたすべてのデータは、90 日間の更新プロ
グラムが終了すると消去される。)
**XRI、XDI、I-names、I-brokers の説明** -- XNS と XNSORG から移行した
ことによって、2つの重要な点が改善された。1つには、やってみてわかった
ことだが、新しい標準団体を1から作るというのはほとんど不可能に近い。標
準というのは、皆が合意するものということだから、すでに存在している標準
団体と協働するのが理にかなっている。結果として、XNS の基礎となっていた
中核的技術は、電子商取引に関連した標準を中心に取り扱う非営利の国際協会
OASIS(Organization for the Advancement of Structured Information
Standards)の中に位置を占めることとなった。第2に、XNS は XRI
(eXtensible Resource Identifier)と XDI(XRI Data Interchange)の2つ
の部分に分割された。XRI は、いかなる抽象的オブジェクトであっても、場
所・アプリケーション・搬送方法とは独立な仕方で同定するためのプロトコル
である。また、XDI は、XRI を使った分散型データ共有のためのウェブサービ
スである。下記の最初のリンクは XRI と XDI についてのより詳しい説明で、
次の2つのリンクは公式な OASIS の技術仕様書である。
XRI は2つの形式をとる。機械向けの「i-number」と、人間向けの「i-name」
だ。i-number は IP アドレスに似て、ネットワーク上のルータが使うのに効
率がよいように設計されている。ただし、i-number は永久的なもので、ある
i-number がひとたびあるリソースに割り当てられたら、その i-number がほ
かのものに使われることは決してない。(それに対して、IP アドレスは常に
再割り当てがなされている。)それに対して、i-name は人間にとって覚えや
すく、使いやすい。i-name は DNS 名のようなもので、i-number に名前解決
される。今や、i-name をあなたの永久的なデジタル ID と考えることができ
る。電子メールアドレスは、プロバイダを乗り換えたり転職したりすれば変
わってしまうし、電話番号は、引っ越しをすれば変わってしまう。ところが、
i-name は場所・アプリケーション・搬送方法から独立な XRI なので、あなた
の i-name はいつでもあなたを指す。XDI は、「リンク契約」によって管理さ
れる i-name 同士の双方向リンクによって実現される。リンク契約は、権限、
認証、承認、プライバシー、使用制限、同期、終了やその他いろいろなことを
宣言できる。
これらすべては、i-broker の 2idi がすべての i-name 所有者に無料で提供
している個人連絡ページサービスに集まっている。個人連絡ページは、ほかの
ウェブベースの連絡フォームと同様の連絡フォームを提供している。しかしな
がら、個人連絡ページは電子メールアドレスではなく i-name を使うので、ス
パマーが HTML ソースからアドレスを抽出して収集することができない。さら
に、フォームの自動入力機能が使われるのを防ぐため、利用者はフォームを入
力した人に対して確認メールに返信するよう求めることができる。これは、ほ
とんどのメーリングリストが、にせの登録を防ぐために登録確認メールに返信
することを求めるのと同じやり方だ。もちろん、あなたに連絡しようとする人
が i-name を持っていたら、確認メールは必要ない。なぜなら、i-name を
持っている人は、どこかで確認の過程を通過しているはずだからだ。フォーム
が送信されると、i-broker があなたに電子メールを送ってくれる。だから、
あなたは、すべてが信頼できる第三者を経由して執り行われているということ
に確信が持てるのである。
すべてがうまくいくと仮定すれば(再申請プログラムはアメリカ太平洋標準時
間で 2004 年 10 月 25 日午後 5 時に始まったので、私はまだ私の名前を正
式に再申請できていない)、下記にリンクした私の個人連絡ページから私に連
絡することができるようになるはずだ。
XNS を使った、これに似たサービスがもう1つあったが、それは電子名刺とい
うべきもので、情報を表示することしかできなかった。個人連絡ページはそれ
よりもずっと役に立つ。i-name に尽力している人々が、個人の XNS 名を再申
請した人すべてに対して、すぐに i-name を有効に活用できるようにしてくれ
たというのは、喜ばしいかぎりだ。
**一般の人にとっての i-name** -- 2000 年に個人の XNS 名を登録しなかっ
た人たちも、i-name を手に入れることができるが、ただし、無料ではない。
最初の 150,000 人は、25 ドルで 50 年間有効な i-name を登録でき、それに
は 2idi の1年間無料ホスティングがついてくる。この Early Global
Services プログラムは、実は資金調達のためのキャンペーンで、経費を差し
引いた後の収益のすべては、XDI.ORG とそのスポンサーである Identity
Commons が共同で、さらなる身分証明・データ共有サービスのためのオープン
ソース・ソフトウェアを開発するために使うことになっている。
現在の Early Global Services プログラムと4年前の私たちの努力との違い
の1つは、現在では、はるかに多数のコミュニティーが参加することに前向き
だ(したがってメンバーに対して i-name を登録するよう促すであろう)とい
うことである。およそ 15 のコミュニティーの参加が確定しており(ただし、
まだすべてをリストアップしていない)、いくつかの有名どころも準備してい
る。これほどの高い関心が寄せられているというのは、私にとって喜ばしいこ
とであるが、驚くべきことではない。というのも、永続的な身分証明(人間だ
けでなく、物体や電子的抽象物についても)を確立し維持するという問題は、
ここ数年のあいだに、いっそう大きくなっているからである。
**将来の展望** -- 私は、すぐにすべての人とすべてのものが i-name を持
ち、それを使うようになるだろうなどという、壮大な予言をするつもりはな
い。新しい技術は、今日のインターネットで受け入れられようとすれば、困難
な戦いに挑むことになる。XRI と XDI の組み合わせが、人を引きつけずには
おかない特徴を有しているとしても、人々は、たとえよい方向であっても、変
化を嫌うのだ。そうはいっても、Drummond をはじめとする人たちは、抽象的
なオブジェクトを同定して、それらのあいだでのデータ共有を安全で信頼でき
るものにする方法をこの世に実現するために、莫大な時間を費やしてきたのだ
から、私はかれらの成功を祈っている。もしこのようなことにあなたも興味を
お持ちなら、ぜひ XDI.ORG がやろうとしていることに注目してほしい。
TidBITS Talk/25-Oct-04 のホットな話題
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文: TidBITS Staff
訳: Mark Nagata
各話題の下の2つ目のリンクは私たちの Web Crossing サーバでの討論に繋が
る。こちらの方がずっと高速のはずた。
**電子メールの横暴** -- 電子メールはたぶんあなたの毎日のコミュニケーショ
ンに必要なものだろうが、それでも最近は電子メールに時間を取られすぎる気
がしないだろうか? コミュニケーションが、いつのまにか気を散らすものに
なってしまっていないだろうか? そして、あなたは本当に電子メールクライ
アントを終了させる勇気があるだろうか? (メッセージ数 4)
**iChat アーカイブ** -- iChat のインスタントメッセージではたくさんのテキ
ストが書き込まれるが、古い会話の内容を検索するにはどうすればよいのだろ
うか? (メッセージ数 5)
**プレビューでブックマーク?** -- プレビューを使って Take Control 電子ブッ
クを読んでいる読者から、実際の本に紙切れを挟んでしおりにするのと同じよ
うな感じでこのプログラムでもブックマークが使えないのだろうかという疑問
が届いた。(メッセージ数 4)
**Office 2004 SP1 の問題点** -- Microsoft による最新の Office 2004 用サー
ビスパックにおける変更点について、読者たちが議論する。(メッセージ数 2)
$$
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